システムが独特すぎない?「FF2ピクセルリマスター」レビュー、シリーズ内でも異色の作品

2021年8月3日

ここではFF2ピクセルリマスターのレビューや解説を載せています。

本記事の内容

  • FF2って変わってるらしいけど、どんなゲーム?
  • レベル概念が無く、異色の成長要素。
  • 回避率という罠、状態異常は回避出来る。

「今更こんな古臭いゲーム、めんどくない?」と思うかもしれません。

しかし「古臭いながらも独特すぎて好き嫌いが別れるが、システムを理解すると面白いゲーム」がこの記事の結論です。

ではどういったシステムが独特なのか?どういった所が面白いか?を解説します。

レベルの概念が無い独特の育成・熟練度システム

今作にはRPG特有の経験値を貯めてレベルアップして育成強化していくという要素がありません。

経験値がありませんが、戦闘終了後にステータスが上昇します。

これは戦闘で取った行動によって、上昇するステータスが変化していくシステムです。

物理攻撃を続ければ力が上がり、魔法を使えば魔力や精神が上がるといった仕組みです。

また熟練度という使い続ける事で上昇するシステムが武器と魔法にあります。

  • 武器の熟練度が上がればHIT数が上がり攻撃力が上がります。
  • 魔法の熟練度が上がれば攻撃力や効果、エフェクトも変わっていきます。

通常のRPG以上に、今までの行動が育成に反映されるシステムです。

 

FFというより、サガシリーズのイメージが強いですね。

レベルシステムの方が簡単で取っ付きやすいのですが、こういった今までの行動が強く反映されるシステムも良いですね。

恐怖の回避率システム、知らないとハメ殺し

他のFFシリーズやRPGと違って非常に分かり難くめんどくさい、そして初見殺しの多い成長と装備システムです。

序盤は簡単で適当に装備を整えて殴っていけば問題無く進めます。

しかしある程度進めると通常攻撃にマヒや毒等の状態異常を持った敵が大量に出現するようになり、一気に難易度が上がります。

特にマヒは延々とハメられて殺されるという事が多発します。

勿論、状態異常回復アイテムを多く買うのも必要ですが、それ以上に大事なパラメーターが回避率というものです。

回避率が高ければ敵の攻撃を回避する事が可能になり、状態異常に陥る確率も低くなります。

また魔法防御を増やす事で敵の状態異常付与率を下げる事も出来ます。

このゲームは装備品に隠しステータスである重さがあり、重ければ重いほど回避率や素早さの上昇率が減ります。

重装系の鎧は一見防御力が高く強そうですが、このゲームは回避率や素早さが重視されるので殆ど要らないという罠も仕込まれています。

出来るだけ回避率を高く維持する事が大切です。

このゲームの敵の殆どが多段HITする強力な攻撃をしてくるので、回避した方が最終的に被ダメージを減らす事が出来ます。

例:重装系70ダメージ×3、軽装系100ダメージ×1。

  • 盾は回避率の他に完全にダメージを回避できるので強力です。
  • HPは戦闘内で減ると戦闘後に上昇するので、味方を殴る事で上げる事が出来ます。
  • 今作は戦闘回数でも上がっていくので、無理に味方を殴る必要はありません。
  • 軽く回避率が高い方が逃走成功率が高く、先手も取られ難くなります。
  • 強い敵が多い為、逃げる事も重要です。

 

この回避率システムを理解しなかったので、重装装備して詰みかけました。

最強装備を選ぶと防御力の高い重装が自動で装備されるのも罠ですね。

しかし回避率や魔法防御を理解してしまうと、それまでストレス要素だったものの回避方法がわかり、割と簡単に突破出来る様になりました。

・他のFFシリーズは最強装備しておけば問題はありませんが、2だけは罠です。

FF2回避率について

ファミコン版の雰囲気を感じさせるリマスター

FF2はリメイクやリマスターはかなり多くされてきますが、今作はファミコン版の雰囲気を残しつつ、操作性を良くしたリマスターになっています。

この古臭さという雰囲気を感じつつも、それなり綺麗なグラフィックは昔のプレイヤーには刺さるのではないでしょうか。

 

この辺りは好みですね、ドット絵カワイイ!

PSP版にあった追加ダンジョン、秘紋の迷宮やソウルオブリバースはありません。

最後に

独特で面白いゲームです。しかし全く万人に勧められるゲームではありません。

かなりクセのあるシステムに隠しデータも多い、更にダンジョンも複雑な物が多く敵の状態異常付与もかなりの量なので難易度が高い作品になっています。

しかしシステムの理解度を深め、回避率の重要性に気付くと、一気に難易度が変わってきて面白くなってきます。

理不尽な部分も多く、熟練度上げもめんどくさいので、かなり人を選ぶ作品ではありますが、理解すれば理解するほど面白くなってくる不思議な魅力のあるRPGです。

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