ここではPS5とSteamで発売中、「Ghostwire Tokyo」のレビュー・評価を載せています。
(シングル専用、マルチプレイ無し)
さていきなりですが、あなたは多感な子供時代に、怪異や妖怪と戦う妄想をした事はないでしょうか?(私はあります)
そんな昔の妄想を具現化してくれるようなゲームがこちらです。
派手なポーズで印を結び、手から技を出して怪異と戦う。
中二病設定から日本の文化、妖怪、都市伝説をテンコ盛りにした本作を紹介致します。
本記事の内容
- リアルな渋谷を探索出来るオープンワールド。
- 印を結んで怪異と戦う日本ならではのFPS。
- 妖怪、怪異、都市伝説、日本のオカルト文化にドップリ浸かれる作品です。
この記事の結論は「渋谷を探索しながら、印を結んで怪異と戦うオープンワールド」です。
ではオープンワールドとしてどうなのか?印を結ぶとは?1つずつ御紹介致します。
目次
作りこれまれた渋谷を主観で探索、あれもこれも見た事がある
大作のオープンワールドを、触れた事がある人は多いと思います。
(例:エルデンリング等)
しかし作りこまれた渋谷という舞台は、かなり珍しいと思いませんか?
今作は探索してみれば、どれもこれも普段外を歩いていれば、見た事があるものばかり。
「おー、あるよねこんなもの!」等、日本人ならあるあるネタが楽しめます。
オープンワールドは、舞台が外国や異世界が殆どです。
そんな中、渋谷を舞台に、作りこまれた世界を探索できる。
それだけでも楽しいのに、日本のオカルト文化、怪異、妖怪も盛り盛りに突っ込まれています。
日本人でも知らない文化や伝承は、数多くあると思います。
それらにドップリのめり込める内容です。
渋谷中回って、鳥居を浄化していくという設定は個人的に刺さりました。
神社の作り込みも凄く、手水舎や授与所なんかは、良く見てるなと驚きました。
またフレーバーテキストも多く、妖怪の説明からおにぎりの味まで、様々な説明文が詳しく載せられているのには、拘りを感じます。
神社要素解説
私が神主として個人的に関心した要素です。
手水舎
手水をして、参拝前に手や口を清める場所です。
大きな神社では見た事があるのではないでしょうか?
コロナ禍でやめてしまった所もあるようですが、本来はここで清めましょう。
右手で柄杓を持つ→左手を洗う→持ち替えて右手を洗う→持ち替えて左手に水を溜める→左手で口を洗う→柄杓を洗って戻す
授与所
御守や御札を授与する場所。
御守を置くのに、私もこれ使ってます。
お正月等で、御守を買う時に見ませんか?
流石にこんな大きい勾玉を沢山置いたりはしませんが、御守はこんな感じで置きます。
印を結んで怪異と戦え!かっこいいポージングのFPS
今作はFPS、戦闘は主観によるシューティングです。
FPSなんて今時ありふれたゲームだって?
勿論そうですが、日本で銃はぶっ放すのは少し不自然ですよね?
そこで独自の印を結んだ攻撃で敵と戦います。
「印を結ぶ!」と言われても良く分からないと思いますので、動画にしました。
「はぁー!」「キエエイ!」と言いたくなる様な、ロマン溢れた戦い方ですね!
見た事のない手の動き、グラフィックも素晴らしいですが、実は普通のFPSとあまり差が無かったりします。
ジャストガードや御札、コアを引っこ抜く等、独自性もありますが、基本は銃が印が変わっただけです。
武器種類も余り多くないので、この戦い方に魅力を感じるかどうかだと思っています。
ちなみに私は大好きです。
妖怪、怪異、都市伝説、異世界!オカルトを楽しもう
ストーリーの設定上、この渋谷には人間はほぼいません。
それだとオープンワールドなのに「少し寂しいんじゃないか」と思いますよね?
しかしご安心ください、霊、妖怪、動物等は沢山いますので、寂しくありません。
渋谷には、人々の霊、昔話に出てくる妖怪、2ch発の都市伝説まで、数多くの伝承やオカルトが存在しています。
こういう要素が好き!という方にはオススメできるゲームです。
本作はオカルトや怪談を取り扱っていますが、ホラー要素はほぼありません。
そしてグロ要素は無いので、その辺りが苦手な人も大丈夫かと思います。
それでは、幾つか例を紹介します。
口裂け女
昔の怪談に登場し、マスクの下は耳まで口が裂けており、捕まると自分と同じ様に口を裂こうとしてきます。
小学生の時は、この話しを聞いて、本気で怖くて眠れない事がありました。
なので、見つけ次第叩きのめしています。
きさらぎ駅
2ch発の都市伝説、電車に乗っていると、存在しない架空の駅に降ろされる。
途方に暮れていると、たまたま通りかかった車に乗せてもらい、そのまま消息を絶つ。という話しだったと思います。
初めて来たので自撮りしときました。
犬、猫が撫でられる!
町の至る所で、犬や猫を撫でられます。
カワイイです。
しかも犬にドッグフードをあげると、ウキウキで自分の宝物をくれます。
カワイイです。
最後に
高低差もしっかりと作りこまれた渋谷を探索でき、日本の伝承を楽しめるオープンワールドFPSです。
印を結んだ戦いや、妖怪や都市伝説に魅力を感じる人なら買って損はしません。
逆にいうなら、探索が好きではない、ゴリゴリのアクションやFPSがしたい人には余りオススメできない物です。(難易度は低い)
ここの会社は過去にサイコブレイクを出しており、私も大好きです。
しかしサイコブレイクを期待してしまうと方向性が違うので、ガッカリしていまいます。
ある程度、どういうゲームか?というのを理解してから買いましょう。
しかしこの記事を読んで、「少し興味が沸いた」「ちょっと楽しそうだな」と思ったら買いましょう!
合う人にはガッチリ合う、日本製オープンワールドです。
渋谷を探索し、人知れず怪異と戦い、中二病を満喫しましょう。