シングル専用、RPG
ここではFF9のレビューを載せています。
目次
王道ファンタジーRPG、装備からアビリティを抽出しカスタマイズ
原点回帰をしてFFシリーズの9作目、今作は何時も通りのATBバトルを軸に武器防具等の装備品からアビリティを覚えてカスタマイズしていくシステムが採用されています。
RPGなので初期から様々な武器防具が入手出来ますが、それらの装備品にはアビリティという特殊な能力が備わっており、装備して戦闘する事でその装備品に付いているアビリティを覚えていく事が出来ます。
このアビリティにはムシキラーやドラゴンキラー等の一部の種族に対してダメージUPやHPMPup等のパッシブ系、更にキャラクター固有の技等、幅広くあります。
これらパッシブ系のアビリティはどれも装備コストが設定されており、このコストに対してどの様なアビリティをつけて戦闘していくかを考えるのがこのゲームの面白いポイントの1つになります。
・レベルが上がる毎にコスト上限を上昇していきます。
登場人物達の成長を楽しめるか
FFシリーズ、特に7以降はそうですがストーリー重視の展開が多く、登場人物達の強い個性や精神的な未熟さをよく見る事になります。
このストーリーが進むに連れて少しづつ登場人物達が成長していく物語が非常に楽しい物になっています。
一見失礼な物言いや空気の読まない発言等も、この人物の立場ならそういう言うだろうな、とかこういう感情があるからこそ言ったんじゃないかな?と様々な登場人物達の背景や立場等を考えて物語を楽しんでみましょう。
また最初と最後では印象が変わるキャラクターが多く、特にビビ、スタイナー、ダガーはこの冒険を通じてかなり成長します。
・個人的にスタイナーのエンディングの表情は素晴らしく、泣きそうになりました。
アクティブタイムイベント、街では其々新しい物語が発生する
新しい街に着くと、キャラクター達は別々に行動し、様々なイベントを発生させます。
別に見なくてもストーリーを進める事は出来ますが、物語を楽しむ上で重要な内容であり、このキャラクターならこういう行動しそうだな、という物やキャラクター同士の関係や背景設定等も知れて非常に楽しい内容です。
古き良きRPGだがテンポは悪い
シンプルなシステムのRPG、レベルを上げて装備を整えて、アビリティをカスタマイズしながら先に進む。
しかし全体的に演出が長く、通常攻撃の動きも遅いです。(ATBが渋滞を起こす)
その為、時間がかかる部分が多く、最近のゲームに慣れていると少し辛い部分があります。
一応リマスター版には高速モードが追加されているのですが、かなり早い上に一端プッシュボタンを押してから高速化ボタンを押さなければならないので使い勝手が悪いのが残念な所です。
・mogurimodと呼ばれる高画質化か高速化のカスタマイズの出来るMODがあり、PC版はそれで結構快適になります。
ただエンディングムービーでクラッシュするので、その時は外しましょう。
最後に
全体的に戦闘のテンポが悪くシステムもシンプルなのですが、個人的にFF9のストーリーは最高の出来でした。
登場人物達の悩みにも共感出来る所もあり、その場その場の感情や心情の変化を想像しながらプレイすると非常に楽しいゲームです。
主人公ジタンの生き方や行動が仲間達に少しずつ広がっていき、最後は自分に返ってくる。
良かったです。